うちの娘は自閉症。
先日、ハッとさせられる言葉に出会ったから書いていく。
精神科の先生との面談の時、やわらかな雰囲気のおばちゃん医師がこう言ったの。
「自閉症の人はね、困ってないの。言葉が喋れなかろうが、字が書けなかろうが、偏食があろうが、本人はそれで幸せなの。困ってるのは、我々のような健常な人。自分たちが楽になるために、自閉症の人をなんとか型にはめようと、いろいろ訓練してもらうのよ」
衝撃が走った。
いつも「娘が人様に迷惑をかけないようにしなくちゃ」「少しでも普通に生きられるようにしなきゃ」って思ってるのが、すっかり癖になって、無意識のレベルまで到達していた。
その気持ちの中に、母として「楽ちんになったらいいなー」って気持ちが潜んでいたのに気づいた。
まぁ、それも完全な悪ではないんだけどね。
社会に出て困らないように、学校でなるべく不便がないようにって、発達支援センターに通わせてるけれど、実際に困ったり不便があるのって、本人じゃない。
我々周りの人間の都合で、訓練させられてるってことに「も」なるんだよな。
困ったとき、言葉や文字以外で「助けてほしい」と伝える能力が、娘にはすでにある。
必要なときにコミュニケーションを取ろうとする意欲がある。
それだけで、もうすでに凄いことなんだよな。
一方的に、自閉症児に訓練させるだけじゃなくて、「助けてのサインを汲み取る」「困っていたら助ける」っていう、健常者側の意識も大切なんだよね。
娘が発達支援センターに通うようになってわかったんだけど、
自閉症に限らず、障害がある人たちは、毎日何かしら訓練している。
健常者みたいに上手にできないことがあったとしても、我々の想像より遥かにめちゃくちゃ頑張っている。
その世界を知っているだけで、見え方が変わる。
生き方が変わる。
そんなことを思ったのでした。
※殴り書きだから、誤字脱字とか、意味がおかしなところがあるかも