人は、わからないから面白い

2021年6月28日

あ、こんな一面もあるんだな。

いつも一緒にいる人の意外な一面を見ると、その人の奥深さを改めて感じたりします。
もしかしたら、その人のことを「よく知っている」と思っているのは、とても表面的な捉え方なのかもしれません。

今回は、新たな気付きを与えてくれた、先日のエピソードをご紹介したいと思います。

よく知る人の写真撮影

数日前、Nice Love Recordsの「音楽制作の大黒柱」、シェイド君こと、シェイド砂川敦氏の写真撮影を、カメラマンとして、私、おかっぱミユキが担当させてもらったときのことです。

エレキベース講師のシェイド砂川敦氏のプロフィール写真
エレキベース講師のシェイド砂川敦氏のプロフィール写真

今後、シェイド君が本格的にエレキベースのレッスン講師として活動するときのために、名刺やパンフレット、そしてウェブサイトにも使える、プロフィール写真とレッスン風景写真を撮っておこう……ということで、シェイド君の自宅スタジオにライトやスタンドを設置して、撮影させてもらいました。

リアルなシチュエーション

リアルなレッスン風景を撮影したかったので、Nice Love Recordsの癒し系担当、笑顔のカホン奏者のキラキラみさこさんに生徒役をやってもらいました。

エレキベース講師のシェイド砂川敦氏と、生徒のキラキラみさこさん
エレキベース講師のシェイド砂川敦氏と、生徒のキラキラみさこさん

実際に「はじめてのエレキベース」のレッスンを目の前でやってもらって、その様子をパシャパシャ撮っていくスタイルで進めていきました。
気心知れている仲だからか、シェイド君もみさこさんも、変にカメラを意識しすぎたりせず、リラックスしてレッスンを楽しんでくれていました。

知らない顔

エレキベースのレクチャーをしているシェイド君の姿を見るのは、それが初めてでした。

親切丁寧に細かな気配りで生徒さんに基礎を教えるシェイド君は、いつもと違う顔をしていました。
音楽コンビ「おかっぱミユキとメガネズ」の相方の顔とは違う、エレキベース講師の顔でした。

実際にエレキベースのレクチャーをするシェイド砂川敦氏
実際にエレキベースのレクチャーをするシェイド砂川敦氏

シェイド君とおかっぱミユキは、もう長い付き合いで、なんだかんだで20年ほど一緒に音楽をやっていて、こんなに長い期間を共にした人類は、シェイド君の他にいないほど。
お互いにそこそこ知っている仲だと、勝手に思っていました。

生徒さんに優しく向き合うシェイド君の姿をみて、知っているつもりになっていたのは私だけだったのかもしれないと気づきました。

人間は奥が深い

人は誰でも、いろんな面を持っています。
それだけたくさんのことを考え、行動しているんですね。
本当、奥が深いです。

私も、

  • ミュージシャン
  • デザイナー
  • イラストレーター
  • パフォーマー

などのいろんな顔をもっています。
そのどれもが本当の自分で、それぞれのキャラクターの先に、それぞれの人付き合いがあります。

きっと、誰もがシーンに合わせた自分の顔を使い分けているんだと思います。

わかったような気になる

自分のことだって、100パーセント理解するのは難しいですし、この先の未来、何が起きてどう変わっていくかは、自分でさえもわかりません。
自分以外の誰かのことなら、尚更わかりませんよね。

それなのに、私たちはときどき、わかったような気になってしまいます。

親、子供、友達、仲間……その存在を近くに感じれば感じるほど、わかった気でいたくなるのは不思議なものです。
「うちの子はこうだから」
「アイツはこういう人間だから」
「あのコってこういうタイプよね」
それらはあくまでもイメージであって、完全に理解しているのかというと、正直、疑問を隠せません。

わからないから面白い

ふと身近な人の知らない一面を見ると、不安になってしまう人もいると思います。

その気持ちも、わかります。
父と離婚してから数年後、母に彼氏ができた時は、「なんか嫌だ」と思いましたし、昔、恋人だった人が結婚した時に、複雑な気持ちになったこともありました。

しかし、自分以外の人のことを「思い通りにしよう」と、コントロールするのはナンセンスですし、そもそも不可能です。
相手をひとりの人間として認め、その人の生き方を尊重する。
そうすれば、自ずと自分のことに目を向けられるようになり、より自分らしく生きることができます。

この当たり前のことをするだけで、途端に幸せな生き方がスタートします。
わからない面、知らない面がある存在だからこそ、新しい発見や相乗効果が生まれます。
人付き合いって、わからない部分があるから面白いんです。

まとめます

今回、ふとしたきっかけで20年来の音楽のパートナー、シェイド君の意外な姿を知ることができて、とても新鮮で楽しい気持ちになりました。
一緒にやっているNice Love Recordsも、音楽コンビ「おかっぱミユキとメガネズ」も、お互いに「知らない顔」があるからこそ、深みや奥行きとなる魅力が生まれるんだと思っています。

いいぞ!もっとやれー!笑

きっと夫婦や親子でも、知らなかった顔を見せてもらえることがあると思います。

そのときに「どう受け止め、どう考え、どう表現し、どう行動するか」が、幸福度を大きく左右すると思います。
みんなが幸せな選択をできるといいですね。